幼児教育でよく耳にするモンテッソーリ教育とは?その後の子どもはどう成長する?

幼児教育

モンテッソーリ教育が気になるパパママ「モンテッソーリ教育って何?モンテッソーリ教育を受けるとどんな子に育つの?」

こういった疑問にお答えします。

本記事の内容

モンテッソーリ教育とは

モンテッソーリ教育は、100年以上前にマリア・モンテッソーリ博士が考案した教育法であることから、この名前が付けられました。
「子どもには、自分を育てる力が備わっている」という「自己教育力」があるとし、以下のことを教育方針として定めています。

自立していて、有能で、責任感と他人への思いやりがあり、生涯学び続ける姿勢を持った人間を育てる

モンテッソーリは独自の教育道具を開発するなどして教育法を確立していきました。現代の科学技術の発展に伴い、大脳生理学、心理学、教育学などの面から効果が証明されている手法です。

モンテッソーリ教育を受けるとどんな子に育つのか

モンテッソーリ教育を受けることで、子どもの以下の能力が伸びるとされています。

テーマ

  • ①自主性
  • ②知性や情緒
  • ③集中力
  • ④社会性や協調性

それぞれ見ていきましょう。

①自主性

モンテッソーリ教育は、一人一人の行動をしっかり観察し、その子供に合った教育を見極めるのが特徴です。そのため、教育するためには資格が入ります。資格の取得費用は50~70万円です。

モンテッソーリ教育者は資格保持者に限定されているので、モンテッソーリ教育者は平均的にかなり質が高いと言えます。

だからこそ、マニュアル化できない子供の個性を見極め、その子の自発性を尊重する教育ができるのだと思います。

②知性や情緒

3歳過ぎの子どもはさまざまな感覚刺激に対して敏感です。例えば、小さな物の発見や、かすかな音を聞きつけたり、微妙な匂いや味を区別したりすることができます。

これらの感覚を練習によって感覚器官を洗練する教育を行います。

感覚器官が発達することで、感動といった様々な刺激的な情報をキャッチできるようになり、知性や情緒が発達します。

そして最終的には、この先の人生でも必要となる「ものを観察する能力」と「ものを考える方法」を身につけることができます。

③集中力

なぜモンテッソーリ教育を受けると集中力が伸びるのかに関しては、『引っぱりだす! こぼす! 落とす! そのイタズラは子どもが伸びるサインです』にわかりやすく解説してありました。

その秘密はモンテッソーリ教育方針にあり、大人の都合で中断させたり、間違っていてもできるまで待つといった方針があるようです。この教育方針により、子どもは以下のような行動で学びを得ていくことになります。

モンテッソーリ教育の子どもの行動順序

  • ①「やりたい」と思うことをする
  • ②何度もできるようになるまで繰り返しやる
  • ③集中してやるようになる
  • ④自分でできたという達成感を味わう
  • ⑤自信をつけ次の課題を探し挑戦する

インターネットのさらなる発展により、YoutubeやEスポーツなど、様々なサービスが登場し、仕事の定義が変わりつつあります。
自分の好きなことを発見し、没頭することで富が得られるような仕組みが多くなってきました。

そのため、指示されたことを効率よくこなすのではなく、自分の好きなことを見つけ、それに没頭することが重要な能力の1つになっています。

ホリエモンは著書『ゼロ―なにもない自分に小さなイチを足していく』で、没頭と好きに関して以下のように述べています。

人はなにかに「没頭」することができたとき、その対象を好きになることができる。

つまり、集中力がなければ、中々自分の好きなことを見つけるのは難しくなると言えます。

④社会性や協調性

モンテッソーリ教育では、幼少期から社会性や協調性を身につけるために、2歳半~6歳の年齢の違う子どもたちがひとつのクラスで生活します。

年上のお兄さんお姉さんが年下の子のお世話をします。また、年下の子は自分で年上のお兄さんお姉さんのまねをする中で、社会性や協調性を身につけます。

結局モンテッソーリ教育を受けるとどんな子に育つか

モンテッソーリ教育を受けると、集中力、手先の器用さ、自主性が身につきます。口コミから、モンテッソーリ教育を終えた子どもがどんな子に育ったかをまとめました。

モンテッソーリ教育を受けた子どもの成長(口コミより)

  • 主体的に動く習慣ができた
  • 自分の考えや意見を持つようになった
  • 指示をされなくても自分で考えて動くようになった

モンテッソーリは小学校受験のために作られた教育方法ではありません。ですので、その辺りを期待しすぎると思っていたのと違ったとなりかねませんので、注意しましょう。

モンテッソーリ教育を受けた著名人

モンテッソーリは少し前まで日本ではあまり有名ではありませんでした。しかし、プロ棋士の藤井聡太さんがモンテッソーリ教育を受けたことで、話題になりました。

藤井聡太さんは対局後のインタビューの中で以下のように答えてました。

「追い込まれてもあきらめないのは、自分には乗り越える力があると信じているから。自分で決めて実行することを繰り返す中で、自己肯定感も育まれたのだと思う」

対局の終盤でも集中力が落ちず、むしろ追い上げる強さは、幼少期のモンテッソーリ教育により、「繰り返し行い、やり遂げてきた」という経験から身についたのかもしれません。

他にも以下の著名人がモンテッソーリ教育を受けて育っています。

モンテッソーリ教育を受けた著名人

  • マイクロソフト創設者「ビル・ゲイツ」
  • Google創設者「ラリー・ペイジ」
  • Facebook創設者「マーク・ザッカーバーグ」
  • アメリカ前大統領「バラク・オバマ」

他にもネットで検索すれば、まだまだ出てきます。

モンテッソーリ教育を体験してみよう!

モンテッソーリ教育の幼稚園や保育園は、日本にあまり多くは存在しません。しかし、無料の見学会・体験会を開催しているところも多くあります。
子どもに合った教育なのかを体験によって、確かめてみるのがいいと思います。

またその際には、幼稚園、保育園での方針に差があります。まずは、モンテッソーリ教育の資格を持った先生がいるかを確認しましょう。
そして、モンテッソーリの幼稚園や保育園では一クラスに2名いることが普通です。なので、教育体制を見て見極めるのも1つの手です。

気になった方は問い合わせてみてはいかがでしょうか。
» 日本モンテッソーリ教育綜合研究所

まとめ:モンテッソーリ教育によって自主性をはぐくむ

モンテッソーリ教育とは自発性を尊重する教育を行うことによって集中力、手先の器用さ、自主性が身につきます。

藤井聡太さんをはじめ、多くの著名人がモンテッソーリ教育を受けたことが知られています。

無料の見学会・体験会を開催しているところも多くありますので、子どもに合った教育なのかを体験して確かめてみてはいかがでしょうか。
» 日本モンテッソーリ教育綜合研究所